赤塚・洞峰間の石畳について、朝日新聞5/24(土)朝刊に掲載されました。ご紹介させていただくとともに、記事文章について、補足を含めて、当会の意見を述べさせていただきます。
さまざまな事例を研究し、当時の設計者、NPOつくば建築研究会などの協力を得て、本意見に至っております。
——————————————————————————————–
朝日新聞5/24(土)朝刊記事について つくば公園通りの石畳を守る会
記事中、電動車いす利用者の会の方の声として、「センター周辺の歩道、石畳からアスファルトに改修されて動きやすくなった」とありますが、センター地区の舗装はタイル仕様で、自然石石畳ではありません。当会(赤塚・洞峰間の石畳を守る会)が主張している石畳とは仕様が全くことなることをご理解ください。確かに、センター地区のタイルは、もともと表面が滑りやすいもので、タイルが薄いための割れ、下地のうねりなど多数の老朽化があり、改修によって、改”良”されたと思います。
しかしながら、赤塚・洞峰間については、100ミリ厚の茨城県笠間産の稲田石の堅牢さのおかげで老朽化はわずかです。このため、当会としては、長年かけて培われた景観価値を薄め、貴重な石畳を産廃として捨て、さらにアスファルト道により歩車分離があいまいとなり自転車との接触リスクを高め、長期的にも劣化の早いアスファルトになれば維持コストが継続的に必要になってしまうような改修工事は、まさに、改”悪”としか考えられないのです。
そして、当会は、バリアフリーの重要性を軽視するものではなく、景観・安全・バリアフリー・コストの各観点からバランスのよい工事を選択すべきだと考えます。公園通りは傾斜のきつい箇所が多数あり、そもそも、完璧なバリアフリーは難しいことは否めません。したがって、さまざまな顔を持つ”つくば公園通り”の改修を一つに仕様に揃えて決定してしまうのではなく、それぞれの地区で求められている機能に応じた最善最適なバリアフリーに取り組むべきであり、この洞峰・赤塚地区については遊歩道で結ばれた一体公園地区としての役割も重視する必要があります。以上により、この地区については、石畳の段差については目地を埋めることで格段に改善できると考えています。