カテゴリー別アーカイブ: お知らせ

参考文献)都市空間の公園と舗装-筑波研究学園都市の公園- 石田勝大氏(当時住宅・都市整備公団)

石畳を設計施工した当時の日本住宅公団(のちに住宅・都市整備公団、現在はUR都市再生機構)に所属していた石田勝大氏が技術面をまとめられた資料をご紹介します。
つくばの公園と周辺を直接的に設計された担当者だったと思われます。今回の石畳破壊に関連して、注目すべき点がありました。それは、設計意図として洞峰公園と赤塚公園は1キロの歩道で結び一体的総合公園を目指したとあります。このため、ここから、洞峰と赤塚間のつくば公園通りは、目的別に考慮した結果、幹線としてのアスファルト路と、公園間を結ぶ歩道としての石畳路の2路の設計となっていたことがわかります。
また、御影切石舗装の断面構成が図示されていますが、丁寧な下地施工(100ミリの御影石の下に、3層280ミリの下地)であったことがわかります。おかげで30年以上たっても多少のほころびで済んでいたことがわかります。
石畳の技術的な背景に興味のある方は、ぜひご覧ください。

参考文献)生活空間としての歩行者専用道路 高橋保雄氏(NPOつくば建築研究会2007年報告書より)

会に賛同する方より、貴重な資料を入手いただいました。

第2回市民シンポジウム よりよいつくばのまちづくりを考える
-景観価値の共有に向けてー 報告書
主催NPOつくば建築研究会

タイトルは”生活空間としての歩行者専用道路”で、昭和45年ごろのつくば研究学園都市建設にかかわるエピソードがまとめられています。
執筆者は、当時の建設に深くかかわられておられた高橋保雄氏(株式会社国際開発コンサルタンツ相談役)です。
そして、この資料のP31に歩行者専用道路に関する話として、
1)歩きやすさ
2)メンテナンス
3)景観
4)経済性

の順位で、目的や利用者層を想定して選定され、歩道部は自然石、自転車道はアスコン、住区歩専道は平板・現場うちコンクリートとなったとあります。

これに対して、市の説明する工事の理由は、上記の3)を除いた歩きやすさ、メンテナンス性、経済性です。

環境都市つくばとして、まちづくり・景観価値についてのシンポジウム開催、つくば都市景観計画の策定などなど、景観については、大変意識の高いつくばであるはずですが、なぜ、今回のような石畳を破壊するという工事が容認されるのでしょうか。

▼つくば建築研究会報告書2007より一部抜粋

第2回市民シンポジウム よりよいつくばのまちづくりを考える -景観価値の共有に向けてー 報告書

第2回市民シンポジウム よりよいつくばのまちづくりを考える -景観価値の共有に向けてー 報告書

つくば公園通り(ペデストリアン)の現状をまとめました

つくば公園通り(ペデストリアン)で進められている改修工事の一環として、
洞峰・赤塚地区の石畳が破壊予定ということから立ち上がった当会ですが、
あらためて、全区間を現地調査し、資料にまとめました。
ご一読のうえ、今回の石畳の破壊の必要性・妥当性について検討いただければと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
▼つくば公園通り(ペデストリアン)の現状 PDF資料 461KB

つくば公園通り(ペデストリアン)の現状

つくば公園通り(ペデストリアン)の現状

現場作業員も勿体ないと思って壊している事が判明

IMG_4860

2014.3.3 筑波宇宙センター西側の石畳を壊している頃の写真

つくば公園通りの石畳を壊す工事の現場作業員の方々に、
どう思うか聞いてみました。

返ってきた答えは
「俺たちだって勿体ないと思って壊している」でした。

当然です。
彼らだってこの道を今新たに作ろうとすればとんでもない費用がかかる事くらい分かります。
仕事だから仕方なしにやっているのです。

数多くの市民に壊すなんて酷いと言われたそうです。

生活のためとはいえ貴重な「作品」「街の財産」をためらい無く壊せるわけがありません。
つくば市役所 道路課はこんな酷い工事の発注は二度とやめてください!

そもそも、市議会の委員会質問でも道路課は的を得ていない回答ばかりだったようですが、
この石畳区間の存在をろくに把握せず工事を発注したのではありませんか?

石畳破壊問題が常陽新聞で取り上げられました

つくば公園通りの石畳破壊問題を地元紙の常陽新聞さんが
2014.3.15(土)の1面で取り上げてくださいました。
ありがとうございました。

まさか1面で取り上げられるとは思いませんでしたので、皆驚きました。
左カーブに精巧に配置された石畳が分かりやすい良い写真ですね。

一つ補足しますと、記事中で700mとありますが、
元々は1000mほどあった石畳は300mほど既に壊されてしまっていますので、
残りが700m無いくらいの距離となっています。

既に何社か他にも取材依頼が来ておりますので、
今後もどこかで報道されるかもしれません。

新聞/TV/雑誌など報道、ネットニュース/Blog等で取り上げて頂ける場合は、
全力でご協力致しますのでお気軽にご連絡ください。

貴重な石畳をアスファルトにするなんて話、他にご存知でしょうか?
こんなめちゃくちゃな話は日本広しといえどもなかなか無いと思います。

IMG_4949

つくば市議会 建設常任委員会にて石畳破壊問題が取り上げられました

2014年3月13日(木)つくば市議会の建設常任委員会にて
つくば公園通りの石畳アスファルト化問題が取り上げられるという事で、
当会より3名傍聴致しました。

冒頭約40分に渡り、議員と担当課による質疑応答・論議が行われました。
そこで分かった事は、

  • ほとんどの議員は現地を把握していない
  • 今のところ、明らかな破壊推進派議員は1もしくは2名のみ
  • 道路課課長や職員は現地をしっかり把握していないのではないか?
  • 議員の突っ込みに対し、道路課長はまともな答えを返していない
    しかし、議員側もはぐらかされてしまった事に対し、追求は無し
  • 道路課と破壊推進派議員が事前に打ち合わせたと疑われても仕方ないやりとりがあった
  • 作り話ではないかと思われる推進派議員の締めの発言があった

という事です。

一刻も早く全市議会議員に現地を見て頂きたいのですが、
あいにく大半の議員さんとはまだ連絡が取れていません。

是非知り合いに議員さんがいるようでしたら、
現地を見て頂けるよう情報をお伝え頂けますと幸いです。
tsukuba_koendori

支援してくださっている市議会議員の皆様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します!

議事録は後日、市議会の公式サイトで公開されるかと思います。

第1回つくば公園通りの石畳を守る会 意見交換会

2014/3/16(日)、石畳を守りたい9名が集まりました。
ほとんどが初対面。共通するのは石畳の良さへの想い。

これまでの経緯の共有、そして、今後の方針について、3時間半にわたり話し合いました。

次回は、2014/3/30(日)13:00~ つくば市梅園2丁目にて行います。
関心をお持ちいただいた方、ぜひ、お集まりください。

参加頂ける方はお気軽にご連絡ください

(仮称) つくば公園通りの石畳を守る会 発足しました

茨城県つくば市に、
日本を代表すると言っても過言ではない長さ1km以上にも渡る立派な石畳の遊歩道があります。
筑波研究学園都市最大の遺産といっても良い道です。

ところが現在、住民の知らないうちに一部が既に壊されてしまい、
今後全てが行政によって壊されアスファルトになろうとしています。
議会で論議される事無く予算が通ってしまっていたため、
市議会議員ですらこの事実を知っている方は恐らく一人もいなかったのではないでしょうか。

これは酷いという事で石畳の破壊を阻止するため、
近隣の住民有志で(仮称)つくば公園通りの石畳を守る会が急遽発足しました。

当サイトでは新たな動きが出次第、情報を掲載してきますのでよろしくお願い致します。

IMG_1986

この石畳が全て壊されアスファルトになろうとしています

 

IMG_4860

洞峰公園の少し先では既に壊されてしまいました